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2009

みりルドルフは悲劇の貴公子!

『エリザベートー愛と死の輪舞ー』

2009年、研7に明日海りおさんはルドルフを演じています。
この時のルドルフは役替わりで、遼河はるひさんと青樹泉さんの3人でした。

ルドルフではない時は革命家のシュテファン。3人で交代なので、大劇場Vも東京千秋楽も、今まで見ることができたバージョンではシュテファンでした。

やっとやっと待望のみりルドルフのフルバージョンが、タカラヅカ・オン・デマント15周年のエリザベート特集で配信されました。感無量です!

当時の月組トップ、瀬奈じゅんさんが主演トートです。もうこのトートとルドルフの絡みが最高すぎて、しあわせです。

この時の新人公演ではトートでしたので、主演の瀬奈さんに食らいついていく気持ちでいっぱいだったでしょうね! ♡♡

*新人公演については、こちらをご参照ください。

日程 Schedule 

2009
5月22日~6月22日 宝塚大劇場
(新人公演は6月9日) 

7月10日~8月9日 東京宝塚劇場
(新人公演は7月23日)

キャスト&スタッフ Cast&Staff

脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ
音楽 シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション ウィーン劇場協会
潤色・演出 小池修一郎 (敬称略)

この演目で、トートとエリザベート両方演じた人は瀬奈さんただ一人。凄い方ですね。春野さんの時にルキーニも演じてますしね。そして、やっぱりカッコイイ! 俺様感たっぷりのトート、すてきですよね!

ビックリなのが、この時のシシィがかちゃ(凪七瑠海さん)だったこと! みりたんの同期、しかも別の宙組からの特別出演&娘役。相当戸惑ったことでしょうね。

なので、みりルドルフの時は、かちゃと母子になったわけですね。同期の羽桜しずくちゃんが子ルドだったので、かちゃは二人の同期の母。
なぜかちゃだったのか、今見ると色々不思議に思うことはありますが、線が細いから娘役の違和感みたいなものはありませんね。でも特に合ってるとも思えなくて、この抜擢の意味は当時かなり物議をかもしたでしょうね。

きりやん(霧矢大夢さん)のフランツは、落ち着きのある皇帝。目力バツグンのルキーニは龍さん。遼河はるひさんのエルマーは誠実で男気がある印象です。

少年ルドルフのしずくちゃんは、とっても可愛い。新人公演ではエリザベートの美貌がとても説得力ありました。

黒天使におなじみの面々がたくさんいて、見つけるのが楽しいですよ!

ストーリー Story


宝塚歌劇公演案内 「エリザベート」2005 より抜粋

19世紀末。ヨーロッパ随一の美貌を謳われた、オーストリア=ハンガリー帝国皇妃エリザベートが、イタリア人アナーキスト、ルイジ・ルキーニに殺害された。ルキーニは独房で自殺を図る。

煉獄の裁判所では、犯罪行為から100年もたったにも拘わらず、暗殺者ルキーニを未だ尋問している。ルキーニは、エリザベートは死と恋仲だった、エリザベートが死を望んでいたと主張し、自分の行為を正当化する。そして、それを証明する為、エリザベートと同時代を生きた人々を霊廟から呼び起こす。最後にトート(死)が現れ、エリザベートを愛していたと告白する。

時代は1853年に遡る。少女のエリザベートはバイエルン王女として自由を満喫していた。ある時、彼女は綱渡りに挑戦しようとしてロープから落ち、意識不明の重体に陥る。冥界に迷い込んだエリザベートにトートは一目で惹きつけられる。トートはエリザベートに生命を返してやる。そしてその愛を得ようと、彼女を追い続ける決意をする。こうして、愛と死の輪舞が始まった……。

感想 Impression


では、みりルドルフバージョン、6/12 大劇場を見ていきます!
ルドルフのシーンは、後ほど。

最初の登場は、龍ルキーニ! みりたんの2つ上の龍さん。いつも目がキラキラしている龍さんの下から見上げた時の白目の威力。エキセントリックな感じが似合います。

瀬奈さんのトートは、まず第一印象、わぁ綺麗! 白い陶器のよう。片側編み込みみたいな髪が個性的。第一声が響き渡ります。

かちゃのシシィ、とっても娘姿が似合ってます。顔もちっちゃくて、線が細いものだから。
パパはダンディな越乃組長。自慢だらけの親戚づきあい苦手そう。

「愛と死の輪舞」のトート閣下。
シシィを見初めた途端、積極的に近づき射すくめる感じが強いトート。

フランツは盤石な霧矢さん。ゾフィーの城咲あいさんは、クールな印象の娘役さんなので雰囲気は合っていますが、さすがに難しい役どころでしょうか。
侯爵の星条さんの髭と軍服姿が凛々しい! 2021ガラコンでも可愛かった大司教さま、綾月せりさんはここで演じられたのですね。

バートイシュルーでのフランツとシシィ。シシィが初々しく(すみれ色のドレス可愛い)、フランツも包容力にあふれ、しあわせでいっぱいです。しかし、予定通りにはいきませんね。

「予定が狂うのは俺じゃない。ハプスブルク家だ!」からの「不幸の始まり」♪
歌も最高だし、表情もよきーー。
「最後のダンス」の瀬奈さんが歌う、俺、とかお前、がすごくすきです。「勝つのは俺さ!」めっちゃ勝利宣言しにキターーー!

「私だけに」♪のシシィの凛とした目がよかったです。高い声もきれいなんだけど、かちゃでなければならない感じはしなかったかな。小池先生のこのみ!? 相手役だった彩乃かなみさんがまだいらしたらよかったのでしょうね。彼女が退団後はトップ娘役不在でしたね。

革命家の若き三人は、エルマー遼河はるひさん、シュテファン青樹泉さん、ジュラ光月るうさん(現月組組長!)ですね。ルドルフじゃない時、はるひさんはエルマー、みりたんはシュテファンだけど、青樹さんは、エルマーかシュテファンの両方の役替わりもやってるんだ、大変!
はるひさん、カッコいいし、いい声の革命家ですてき。蘭寿さんみありますよね。

フランツの髭とガウン、きりやん似合い過ぎ。

「エリザベート泣かないで」のところのかちゃシシイの意志の強い目がすき。机に倒れ込むところが、とても美しい。扉を閉めた途端、悲しみが充ち溢れてくるトート。そこから顔を上げた瀬奈トート、素晴らしい。

リヒテンシュタインは憧花ゆりのさん。きりりとしています。(のちの月組ゾフィーですね。)
肖像画スタイルのエリザベート、綺麗ですね。さすがミルク風呂に入っているだけあります。私だけにリプライズで幕。紫のベロアのトートも妖艶です。

第2幕です。ルキーニの見せ場、アドリブですが……。
どうやら最前列に「初代マリーアントワネットの初風諄さん」(47期生、振付家の羽山先生と同期)がいらしていたようです。
「ゾフィーの顔はやめてくださいよー」と龍ルキーニに言われてましたが、退団後、ゾフィーを演じている方なのですねっ!
龍さんはやっぱり歌声が安定してますね。そして、軽快。

「私が踊る時」♪ エリザベートがいちばん自分に自信が持てた時期ですよね。凛として美しい。対等に迫ってくるエリザベートのことを嬉しそうに見つめるトート。

子ルドはみりたん同期、羽桜しずくちゃん。カワイイーー! トートの手を握ってもつめたくはなかったのか。無垢な皇太子。🐈の敵だけど。

年取ってからのゾフィー、あいさん、役に入り込んでる。「彼女はきれい」は星条さん。そして、やっぱり大司教のせりさんの「ちょっと」はこの頃もキュート!

マダム・ヴォルフは沢希理寿さん。みりたんの同期、さすが美人の期、色っぽいです。
そしてマデレーナが蘭ちゃんです。(のちの花組トップ娘役)机に頬杖ついたり、なんとも可愛らしい。バレエポーズも美しい。

やつれてくる方が声が低くてカッコよくなるエリザベート。ドクターゼーブルガーの「死ねばいい」の迫力! かなり野性的になってきました! 凄味がありますね。

病院訪問のシーン、ヴィンデッシュ嬢の夏月都さんは、無邪気なまま精神を病んだように見えて、天使っぽい。2幕の方が断然かちゃエリザベートがカッコイイ。

死の嘆きのシーン。まだ愛していない!と突き放して「愛と死の輪舞」を歌う瀬奈トート。最高にカッコイイです。さすが麗しのトップ。最後のつかみきれない手の動きも佳き。

最終答弁、瀬奈トートと霧矢フランツ、迫力ある攻防がいいですね。黒天使さんたちが並んでいるも壮観です。ナイフで切った手の血を見てほほえむ龍さんの不気味さがいいです。

最後の昇天のシーン。白く光り輝くトートを見て、エリザベートもほほえむ。やっと微笑みあう二人のラストシーン。シルエット、とても美しいですね。この不協和音での終わり方がいつも複雑な気持ちにさせられる『エリザベート』です。

フィナーレ、きらきらの軍服姿の霧矢フランツ! からのロケット。
そして娘さんに囲まれて嬉しそうなキレキレの軽やかなトート。その間に男役たちが並び、再び黄泉の世界に。

最前列の4人は、瀬奈さん、霧矢さん、はるひさん、桐生さん、で合ってるかな。
ここのダンスの振り、何度見てもめちゃくちゃカッコイイですね。ノックするような振りが特にすき。クールな横顔、不敵な微笑み。

デュエットダンス、スペインのカルメンのような雰囲気。かちゃの深紅のドレス姿が美しい。瀬奈さんの衣装も色気たっぷり。顔にかかった髪を払う仕草も男らしい。

瀬奈トートの衣装、どれもすてきでシックでエレガントでした。

パレードのエトワールは音姫さん。とても美しい声。あれ、星条さんと桐生さんにはさまれているピンクの可愛いプリンセスはしずくちゃんかな。革命家3人は一緒に降りてきます。
みりたんルドルフの後は、緑の龍さんルキーニ、白い軍服のフランツ、そして肖像画かちゃエリザベート。
最後は瀬奈トートの登場。細身のシルエットの豪華な衣装に紫の大羽根。トートの目のお化粧が白くキラキラ光るのがすきです。

みりおさんルドルフ! RIO ASUMI💛


さあ、みりルドルフなのです!

みりおさんのルドルフは、自分の地位に戸惑い、若さにあふれていて、繊細で恐れの表現が素晴らしいと思いました。たくさんのルドルフを見てきましたが、悲劇の貴公子が本当に似合います。

三月うさぎ

ルドルフの法則って
やっぱりあるのかな。
(ルドルフ=トップ)

アリス

ルキーニも含めて、有望株が演じるね!
トップさんになるかはわからないけど。


我ら息絶えし者ども 1幕はここ!
まず、ルキーニにいざなわれ、演者(亡者)が全員並ぶシーン。
倒れたドアを彫像さんたちが起こすのだけど、中にどうやって入っているのかしら。
みりおさんも、ベールのような布きれに包まれて登場してきます。
片足を引きながら、悲しみの姿で歩く。哀愁が駄々洩れ。
そして歌!「ママと僕は似ている。わかりあえるはずだった」♪ 貴公子!
真ん中上手寄り、フランツとゾフィーにはさまれて踊ります。

年月は過ぎる 2幕! ここから怒涛のルドルフシーンです。
さあ、いよいよ軍服姿で登場です。ああ、若君。美しく可愛く、最高の貴公子です。
髪の撫で付けが美しいのですが、これは瀬奈さん直伝なのでしょうか。
フランツ(父)に新聞を破かれ、ああ!と驚くフレッシュなみりおさん。♡♡

フランツとの会話
フランツに政治的な強い決意で口出しをして一蹴されるシーン。けれどフランツの威厳に圧倒されてしまう。口を尖らせる横顔がカワイイ! 父はまったく聞く耳を持たない。

闇が広がる
瀬奈トートとみりルドルフの相性バッチリじゃないでしょうか。姿も歌も。
手を触れられて、ハッとすがりながら不安を訴えるみりルドルフ。そこにつけこみ、誘う瀬奈トート。キャー!
足を踏ん張りながらトートに引っ張られ、震えて恐れを表現しています。正面を向いての目の表現の大きさ。同じ手を繋いで進むのも、銀橋に出てからの表現は違う。いつしか立ち上がろうと決意する強い瞳。見ている景色を全て吸い込みそうな美しさ。

独立運動
戸惑いからのハンガリー国王への誘惑。翻弄されながらも、どんどん頂点に向かっていく。顔ちっちゃいから王冠おっきくないか。2回ピルエットから両手を掲げ、誇り高い笑顔が輝く。しかし、一転、銃声が!

僕はママの鏡だから
なんと同期同士となりました。かちゃエリザベートとみりルドルフ。ここはやはり😿涙なしで観られないシーンです。悲しみのまなざしからすがるような瞳が。一縷の望みをかけて母に助けを求める。母の手を取り慈しむように。孤独が染み渡っていく。

マイヤーリンク
みりおさんと絡んだ黒天使で顔がわかったのは宇月君と桐生さんでした。
死の舞踏では操り人形のように弄ばれているけれど、銃を見た途端、そこには自らの意志で死にゆくのだという決心が見えました。ああー、悲劇の貴公子よ。
特にみりルドルフの時はキスシーンが長かったという噂は本当でしょうか。

最終答弁
トートの後ろで腕を前に出している美麗な顔がちらりと!

フィナーレ
男役たちのダンス。霧矢さんの下手側斜め後ろにみりおさんいます!
フォーメーション変わってからは、下手の端ですね。ウフフ。めちゃくちゃ見応えあります。

パレード
ルドルフなので、ピンで降りてくるんです。「僕はママの鏡だから」を歌いながら、笑顔で降りてくるみりおさんの可愛いらしいことったら!(可愛いは在団中は言われたくない言葉みたいでしたが、あの笑顔では仕方ない)ひときわ拍手も大きいですね!
ああ、眼福でした。💛💛

関連 Special

✜Blue-ray 6/5 宝塚大劇場公演(ルドルフ=遼河はるひ)*特典映像あり
 *PIP(ピクチャーインピクチャー)チャプターでスターのアップと本編を同時に!
 

✜DVD 宝塚大劇場公演


✜パンフレット 宝塚大劇場版 表紙を愛でましょう……。 

✜CD 瀬奈じゅん Single Collection 23曲収録 *No.22・23がエリザベート

✜音楽配信(mora)
 
 月組 大劇場 2009『エリザベート』 ルドルフ=遼河はるひ
  Act1 12曲 Act2 12曲

動画 Movie

「エリザベート」2009 月組 宝塚大劇場(6/12 明日海りおルドルフV)
タカラヅカ・オン・デマンドで配信中。プレミアムプランは2022/3/31までです。
5か月間エリザベート特集が終わりますので、単品がどうなるかわかりません。

  • Amazon Prime ⇒    
  • Rakuten TV ⇒ 
  • ひかりTV ⇒  単品不可

<2009 月組関連 Amazon Prime>
宝塚大劇場
東京千秋楽
STAGE Pick Up (ルドルフ役替り:明日海りお)
*みりおさん新人公演主演は終了。

<2009 月組関連 Rakuten TV>

月組公演『エリザベート』プロダクション・ノート(09年)
 これはめちゃめちゃおすすめです。
 制作発表会や稽古場風景がたっぷりの43分。
 みりおさんのルドルフお稽古の様子も入っています。♡

TAKARAZUKA NEWS Pick Up #135
「月組東京宝塚劇場公演『エリザベート』役替わりトーク」
10分
 こちらも見逃せません。
 ルドルフの3人、遼河はるひ・青樹泉・明日海りおのトーク。

NOW ON STAGE 月組宝塚大劇場公演『エリザベート』56分 

NOW ON STAGE 月組東京宝塚劇場公演『エリザベート』56分
 !!こちらは、みりおさん出演しています。💛




かつてのエリザベート、今、タカラヅカ・オン・デマンド15周年で配信されています。


エリザベートは見るたびに新しい発見があり、演者によって全然印象が変わるので、いくら見ても飽きない魅力があります。5カ月間15本全部見ましたが、本当に楽しかった。やっぱり大作です。

そして、まず真っ先におすすめなのは、もちろん!みりおさんトートですが、ファーストエリザベート、1996年宝塚初演版をぜひ見て下さい。一路真輝さんの退団公演かつ日本初演。最高のキャストで最高の歌声。素晴らしいです! 誇らしいです。♡♡

この次にトートを演じるのはいったい誰になるのでしょうね。

↓ 参加しています。押していただけると嬉しいです。
  いつもありがとうございます!💛 トカイワインをどうぞ。っ🍷

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