2021年のみりおさんの舞台を振り返ってみる第3弾は(やっと!)
『マドモアゼル・モーツァルト』です。
⇒ 公式サイト『マドモアゼル・モーツァルト』
宝塚を卒業されて、「ポーの一族」と「エリザベートガラコンサート」で久しぶりに舞台での姿を見せてくださった明日海さん。その2作品は宝塚からのご縁でしたが、一から作り上げた役ということでは、卒業後初となる作品でした。
私はFCデーともう1回観劇することができました。まさかの配信もセルもなく、東京公演だけでしたので、手掛かりが少ない舞台です。観た方の記憶の中にある幻の伝説になってしまいそうで、ああ。
本当にすてきな舞台だったので、いつか縛りが解けて、円盤化しますように!(言霊)
チラシもありませんでしたが、Flyerが公式ページでダウンロードできます。
日程 Schedule
概要 Outline
モーツァルト/エリーザ 明日海りお ★
サリエリ 平方元基
コンスタンツェ 華優希
シカネーダ― 古屋敬多
カテリーナ 石田ニコル
フランツ 鈴木勝吾
レオポルト 戸井勝海
1991年に音楽座で初演。当時、小室哲哉氏が音楽を担当していることで、大きな話題を呼びました。 初演から30年が経つ2021年、東宝製作により新たな『マドモアゼル・モーツァルト』が誕生しました!
モーツァルトは実は女だった! というテーマから、元男役トップだったみりおさんにぴったり、そしてポスター画像を見て、さらに期待が高まる演目でした。
後に妻コンスタンツェが華ちゃん!というのがビックリでしたね。
✜あらすじ(公式ページより抜粋)
天賦の音楽の才能を持って生まれた少女エリーザは、女性が音楽家になれなかった時代ゆえに、父レオポルトから男の子“ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト”として育てられた。モーツァルトは瞬く間に時代の寵児として宮廷でもてはやされるようになる。宮廷作曲家であるサリエリはモーツァルトの音楽に否定的だったが、一方で目をそらせない存在でもあった。
モーツァルトが下宿しているウェーバー家の母親は、彼の成功にあやかろうと娘のコンスタンツェと彼を無理矢理結婚させようとするが――。
感想 Impressions
初日が明けて、10日。秋晴れの中(笑)やっとマイ初日がやってまいりました。
10/20水 13時マチネ公演
池袋にある「東京建物BrilliaHall」にて、10/20水のマチネに行って来ました。
劇場の評判があまり芳しくないブリリアホールですが、私はとても楽しめました。(2階席後方サイド上手寄り)
全体の空間もよく見えましたし、オペラを使わなくてもかなり動きが伝わりました。音響は2階のせいなのか包まれる感じまではしませんでしたが、悪くはなかったと思います。
コンパクトですが狭いとまでは感じませんでしたし、椅子の座りごこちも良かったです。男性は狭く感じるかもしれませんね。
まず見終わってお伝えしたいのは、観た後の「しあわせ」でいっぱいの気持ちです。
主演の明日海りおさんの魅力マックスで、モーツァルトとみりたんが相思相愛でしかなかったです。
可愛いも、カッコイイも、やんちゃも、お茶目も、シリアスも、すべてみりたんの魅力がこれでもかと詰め込まれた、驚きのプレゼントBOXでした。🎁
初見なので、本来ならば舞台全体を観たいところですが、やっぱりそこは半年振りのみりたんなのでオペラが外せません。
ああ、前回のエリザベートはちょうど隣のTOHO CINEMAで、ライブビューイングで観たのでした。
モーツァルトは出ずっぱりとは聞いていましたが、これ程とは! もしかすると宝塚トップの時より舞台に居ませんか?
だってね、1幕目ほとんどオペラ降ろせなくて、めっちゃ肩コリだもの。
ちょっと居ない時は、多分衣装の早替えで、ほんとに少しも気が抜けない3時間じゃないかしら。
「マドモアゼル・モーツァルト」でキーになるオペラは3つ。
「フィガロの結婚」「ドン・ジョバンニ」「魔笛」です。
*
第1幕。最初に華ちゃん(華優希さん)が歌うので、すでに涙腺がヤヴァイです。
まず、こども時代のエリーザちゃん。(通称ミリーザちゃん)
アイネクライネナハトムジークの音楽に載せて、イエローのドレス姿です。
いきなり、宝塚のすみれコードに引っかかるワードを言ってますが、とにかくお目目まんまるで、めちゃくちゃ可愛い。そして、女の子の割にやんちゃモード全開。
「トルコ行進曲」でピアノの上に乗って踊っている姿は、Delight Holidayを彷彿とさせますね。♪NaNaNa
あ、男役の頃を思い出しちゃうな。「僕」という一人称が似合い過ぎる人。
おっきなサリエリさん(平方元基さん)は、身長差や小さな手や無邪気さに心惹かれてしまったのかな。最初からどきまぎしてるー。
コンスタンチェの華ちゃんがカワイイ上に押しが強くて、宝塚の娘役さんとは違う魅力が、よいのです。
ベッドでストレッチやら胸上げをしながら待ってるコンスのキュートなこと。みりたん、あんな端っこでよく落ちないな。
表情がくるくる変わるコメディエンヌ成分いっぱいの魅惑の場面。
モーツァルトの楽曲がカラフルで跳ねているみたい。
そして、小室哲哉さんの楽曲が、やっぱり心を掴んでくるなー。
リフトの素晴らしさが目を引きます。まるで羽がついているように大切に持ち上げてくださってますね。
レクイエムK626ラクリモサはやっぱり素晴らしい。
モーツァルトが生涯で作った曲が626曲って、やっぱり明日海さんと繋がっていると思わざると得ませんね。(みりお’s バースデー)
(「青のSP」でも小川香里先生が弾いてましたね。先生のピアノが揺れていた♬)
ラクリモサとはラテン語で「涙を流す」という意味だそうです。
*
二幕のあたまで、いきなりの女装!(れっきとした女性ですが)輪っかのドレス。
ミリーザがピアノを弾き出したら止まらなくなっていく場面。サリエリが大声でどなるところ。あふれだす才能を目の当たりにして、動揺しながらも惹かれていく気持ちを抑えられない平方さんの演技がとてもよかったです。
今回、いちばん心配していたみりたんの高い歌声ですが、とってもとっても良かったと思います。
エリザのガラコンのシシィの時はまだ、すこーし借りてきた声のような感覚でしたが、今回の女性の音域は、きちんとそこに息づいている声でした。
やわらかくやさしく、語りかけるような演目の中の歌声。
甘く響くその声に、新たな魅力を追加したみりたんがいました。
華ちゃんと二人で歌ったトルコ行進曲モチーフの「朝焼け」も、魂を揺さぶられるほど、すてきな楽曲でした。
そして、みりゲーナちゃん、可愛いオブ可愛い、天使ですかね!
舞台も衣装もとてもすてきで、自分の中の宝石箱にきちんと取っておけたらいいのにな。
*
モーツァルトの頭の中に、もしもいつも音楽が流れていて、その溢れる音符を書きとめなくてはならなかったのなら。それは、本当にしあわせだったのか、とふと疑問に思いました。
神に選ばれし者であるモーツァルトは、短い人生を生き急いで常に音楽にさらされ、ほとばしる感情に左右されていたとしたら、あなた、という存在はどこにあったのだろう。
人々の記憶の中に、勝手な妄想の中にあって多分、思いを深く巡らせる暇もなく、嵐のように駆け抜けていった。
そんなモーツアルトを表現しているみりおちゃんが、最後はとても不憫で、でも、光に包まれて綺麗で、人が思う大変さとは裏腹に、「モーツァルト」を生きたであろうことが、とても誇らしい気持ちでいっぱいになりました。
「健康に気をつけて生きていかれてください」がパワーワードになりましたね!
10/23土 13:00マチネ FC貸切公演
入口で「本日はありがとうございました!!」と
みりおさんのサインが入ったミニ色紙を頂きました。So Lovely ♡
私にとっては、これがマイ千秋楽ですので、思い切り目に焼き付けたいと思います。今回は2階席後方のセンター。前回とあまり変わらないですが、やはりセンターは見やすいです。
ベッドにコンスを運ぶシーンでは、「どっこいしょ」の後、「イケル!」と力持ち元男役アピール?
キャストさんがちらちら花組ポーズ入れてくれるの、嬉しかったですね。
そういえば、「カサノバ」と言うたびに私たちは喜んでいましたが、これ、別にみりおさんに忖度したわけじゃなく元々のセリフだったそうですね。
マドモ公演期間、ダ・ポンテ役の鍛治直人さん(ポーにもご出演)がtwitterでたくさん公演の様子を書いてくださって、とても嬉しかったです。この日は「明日海りおオフィシャルファンクラブ」よりキャスト・スタッフのみなさまにおいしそうなお弁当が振舞われていましたね。
カーテンコールの時、「私の心のマイホームのような方たち」と我らをカンパニーのみなさまにご紹介くださるみりたん。はい、いつだって見守っていますよ。
明日海りおFC貸切公演ということで、3回目のカーテンコールでステンディングオベーション! みりおさん一人で出てきてくれました。たくさん喋ってくれて、感無量です!
貸切に外れた方への配慮の言葉もありました。私はお茶会はどんなか存じ上げませんが、きっとしあわせ全開な空間なのでしょうね。
結婚するならどなたでしょうか。サリエリ? フランツ? パパ?
よいお年をー! は早いですからー。コンサートありますから!とツッコミながら終演です。
関連 Special
✜プログラム グッズ *販売終了
情報が少ない公演なので、プログラムが大変貴重な資料です!
主要キャストの扮装写真が美しいです。また、インタビューで「音楽に感動したエピソード」「出会えてよかった〇〇」「最近気づいた自分の意外な一面は?」答えて下さっています。りおさんは曲の転調に揺さぶられるそうです。
また、明日海さんと演出家の小林香さんのCROSS TALK、明日海さん、平方さん、華ちゃんの3人のSPECIAL TALKのページがあります。
雑誌 Magazine
「マドモアゼル・モールァルト」関連のインタビューなどが載った雑誌です。
両方とも、華ちゃんと一緒です。♡♡
✜『TVガイドPERSON』vol.109 (2020/9/9発売)
カメラマンの女鹿成二さんが撮影してくださった二人のふんわりが最高でした。
✜「anan」2021/9/29号 No.2267
こちらも華ちゃんとですが、上のふんわり感とまたちがって、二人で違う方向を向いてる写真の表情がいいのです。一緒の時代を生きた人同士の空気感ですね。
↓そして、ちいさいですが、貴重なマドモ写真が載ってます。「ミュージカル」
動画 Movie
舞台映像は、本公演中のものは公開されていません。
本公演前日の公開ゲネプロの動画、インタビュー動画、そして千秋楽のカーテンコールです。貴重映像ばかりですので、できるだけ貼っておきます。
これを観て、脳内再生するしかないので、がんばれ記憶!
✜2021/10/9 公開ゲネプロ
✜ 「朝焼け」 明日海りお&華優希
✜みりおさんからのメッセージ
✜ メインキャストインタビュー
✜ AMUSE (石田ニコルさん所属)
✜ 2021/10/31 千秋楽カーテンコール
記事 Report
Web上に載っている「マドモアゼル・モールァルト」関連のページです。
まだまだあります、貴重な資料。
各媒体さんがたくさん記事と写真、載せてくださっています。
✜ SPICE
✜ ぴあ
✜ マイナビ
✜ エントレ
✜ ローチケ
✜ ASTAGE
✜ スポーツ報知
明日海りおさんの魅力が全開だった公演。目が♡♡でした。
もう一度会いたいな! きゅーん。
↓ 参加しています。押していただけると嬉しいです。
いつもありがとうございます!💛