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2021

2021②『エリザベート・ガラコンサート』

2021年のみりおさんの舞台を振り返ってみる第2弾は

『エリザベート TAKARAZUKA25周年 スペシャル・ガラ・コンサート』
 ⇒ 公式サイト『エリザベート・スペシャル・ガラ・コンサート』

つまり初演は25年前、1996年雪組、一路真輝さん主演。しかも退団公演。
それから10人のトートが誕生しています。全組制覇している大人気の演目です。

明日海さんは、エリザベートには三度のご縁があります。
一度目は2005年。彩輝直さん主演。その時の新人公演で少年ルドルフ。
二度目は2009年。瀬奈じゅんさん主演。役替わりで皇太子ルドルフ。
この時の新人公演で主演トートを演じています。
そして、2014年。ご自身のトップお披露目公演がこの『エリザベート』でした。

宝塚に入りたくてご両親を説得するためにエリザを見せたとも話してましたねっ。

25周年となる今回のガラコンですが
(ちなみに「ガラgala」とは「祝祭」「公的なパーティー」を意味するフランス語)
たくさんのバージョンに驚きました。

大きく分けて
💘フルコスチュームバージョン
🌟アニヴァーサリーバージョン の2つがありました。

明日海さんは
💘フルコスチュームの「’14花組バージョン」にトートとして
そして
🌟アニヴァーサリーの「スペシャルバージョン」でシシィ(エリザベート)でご出演。

残念ながら4/28からの公演が中止となりましたが
「スペシャルバージョン」は、4回予定中3回の無観客ライブ配信をして下さいました。

日程 Schedule 

2021
4月5~11日 大阪梅田芸術劇場メインホール
(明日海さんは4月9・10日 フルコスチューム’14花組V) 

4月17~5月5日 東急シアターオーブ 
*4/28~公演中止 一部無観客配信
(明日海さんは4月22~25日 フルコスチューム’14花組V
 5月3~5日 スペシャルV 無観客配信)

概要 Outline

脚本・歌詞 ミヒャエル・クンツェ
音楽 シルヴェスター・リーヴァイ
オリジナル・プロダクション ウィーン劇場協会
構成・演出・訳詞 小池修一郎
演出 小柳奈穂子 (*敬称略)

キャストが発表されていちばん話題になったのは、かのちゃんのシシィですね!
そして、安定の2014版のキャストに加えて新メンバーが! 89期揃い踏みは凄いです。
ルドルフにカイちゃん! フランツに美弥ちゃんが来たらパーフェクト?
とにかくビックリだったのは、東京公演から退団したばかりのだいもん(望海さん)が参加するということ。話題沸騰のキャストです。

そしてさらにビックリだったのがスペシャルバージョンでした。

みりおさんがシシィーーーーーー! あやや、しかし、一幕はねねちゃんで二幕から!
そいでもって、だいもん、退団後まもないのに、なんとトート!(現役中は演じていません! 2014みりおさん主演の時、トートの代役稽古していたらしいです。)

感想 Impressions


2014花組フルコスチュームVは、まず梅芸の4/10の配信を観ました。
その後、東急シアターオーブの4/24土のマチネに行きました。
そして、同日のソワレを映画館のライブビューイングで観ました。

細かいことまで書くと、長い巻き物くらいになる自信があるので、はしょります。(^▽^)/

2014花組 フルコスチュームV(トート役)

①4/24マチネ 東急シアターオーブ


オーブの席は1階の真ん中下手側。オペラを上げ下げしながら観ていました。

宝塚のエリザベートを舞台で観たことない私にとって、フルコスチュームで演じて頂けることがどれだけしあわせか、最高のコンサートでした。
黒天使さんたちはいなかったけれど、舞台と遜色ない出来栄えに感動しました。

望海さんのルキーニが登場。さすがの風格。

明日海さんトートが階段状に現れた瞬間、息が止まりました。映像で観ていた時よりも研ぎ澄まされたような風貌の閣下がそこにいました。
まなざしだけで射貫いてくる明日海トートにただただ見惚れ、聞き惚れました。
明日海さんと望海さんの二人の並びは、トップを経てそぎ落とされたフォルムが彫刻のように麗しい。

不幸のはじまり(結婚式)の合唱は圧巻でした。この時のみりトートの響きわたる歌声。そして笑い声。
ガラコンなのでマイクを持っているため「最後のダンス」でより俺様感が強くなり、トートオンステージみたいになってました。ヒャー、カッコイイ!

私は、いくつか観てきた映像の中で、エリザベート役は2014年の蘭乃はなちゃんがいちばんすきなんです。
無邪気な少女から、だんだんプライドを持った皇后になり、そして哀しみを背負って老いていく。その全力の振り幅が心に響いてきたんですね。
だからとても楽しみにしていて、ああやっぱり蘭ちゃんのシシィすきだなと思いました。特に2幕から! 体操で倒れた辺りからの凄み。プライドをずたずたにされた皇后の悔しさ。憔悴しきったエリザベートを表現するのはやっぱり彼女だなー。

私、生きていけない、からの 死ねばいい! 拒絶されて憔悴するみりトートの美ときたら! 悲しみで目を閉じた後、開いた目の光に魅了されます。

②4/24ソワレ ライブビューイング

昼間、明日海トートに遭遇していたので、心を落ち着かせて、ソワレはとにかく注目は花乃まりあちゃんのシシィでした。

ああ、出てきた途端、春風のような少女がぴったりで、本当に可愛らしかった。
かと思うとどんどんキリっとしてきて、トートを振るところなど、さすがコンビを組んでいたトップ娘役。(ガラコン終わってまもなくご結婚されましたね。おめでとうございます)
トートがはじめてシシィを見初める瞬間のみりおさんの表情がすき。

「私だけに」素晴らしかったです。少女の可愛さから、哀しみも知って、そして、自我もめざめて、自分の思う通りに生きられないのなら鳥になってしまいたいという彼女の心が伝わってきました。自由に生きるのー、の伸びやかさ。最後の高音の素晴らしいこと。
一幕ラスト、肖像画のドレス、キレイ! そして凛々しい。 
お前しか見えない、愛してる! が効いてくる。

みりおさんの全てがすきですが、特に目の芝居がだいすき。
あと、ロングヘアから見えている耳もすき。(ドクターの時も!)

二幕、自信をつけたかのシシィの美しいこと。病院でのヴィンデッシュ嬢との対面の歌もよかったです。

まだ私を愛してはいない! 死は逃げ場ではない! 苦しそうなトート。そして恋をしているトートが甘美でロマンチック。実はイエスと言われたくないのか。

ラストシーン! 今にも泣きだしそうなシシィを、思わず満面のほほえみで包み込むやわらかいトートに、ドカーン!とやられたことを思い出します。

偽花組ポーズも全員でできましたね!
そして、名物になりましたみりおさんのごあいさつ。「健康に生きてゆかれて下さい。そしてずっと先の後に、黄泉の国でお待ちしています」北翔さんがずっと笑っていらっしゃいましたね。

スペシャルV(エリザベート役)


スペシャルVは、5/3~5日の全3回、無観客ライブ配信を観ました。

望海さんのトートが、コワイくらい鋭くて、圧倒的な歌唱に度肝を抜かれました。顔に描かれた呪文のような模様がファントムを思わせる、艶やかなトート。現役時代に観てみたかったです、エリザベートきいちゃん(真彩希帆さん)で! 

もう見るまで、とにかくそわそわ心配で! どんな姿なんだ、みりシシィ!
という感じで、1幕のねねちゃんに集中しづらい感じでした。笑 
ねねちゃんは特別感のあるお姫さま。華やかですよね。「君の美貌がチカラになる」にうなずける。みりたんが子ルドだった時、ねねちゃんは新人公演でシシィだったんですね。

きっぱりした拒絶でした。望海トートがもう一度手を差し伸べても届かない想い。天を仰いで悲しそうなのが印象的でした。一幕ラストで皇后の風格が出てきます。

さあ、二幕みりシシィ出番です!

水色のふわっとしたパフスリーブのみりたんが出てきた瞬間、キレイ!
まるで心が氷でできた女王のようで、キリリとした気品がありました。
望海さんとの「私が踊る時」の息の合った雰囲気がすてきでした。

お歌は3日間でどんどん進化されていきました。綺麗な声でした。とはいえ、この音域でみりたんの魅力を出すのはなかなか難しいなという印象も同時に持ちました。
心閉ざしてゆくわー、くらいのチカラある歌声がいいなー。
あ、でも「あなたの方が自由」♪のところの高音、とても美しかった。

2幕からなので、悲しみのメインの演技で、そこはかとない孤独が伝わってきました。

ラストシーンのエリザベートの解釈。刺される時に自らを差し出したようなスローモーション。そして白のドレスに包まれた瞬間、自分の姿を見てから、あんなにも微笑んでいるシシィをはじめて観まして、もうあまりの可愛さにドキューンと胸を撃ち抜かれました。あれは、反則です! やっぱり一幕も観たかったですね!

カーテンコールで観客がいない中、オケのみなさんが盛り上げて下さって、みなさんの笑顔がまぶしかったです。「縦になろうか?」みりたん発言。(^▽^)/

キャストのみなさま! 

フランツは北翔さんの優しすぎるせいでこんなことになった感がやはりだいすきでした。シシィとの出会いの場面ではお茶目な感じも増してたかも。あたたかみのある歌唱はさすが。花乃ちゃんとの「夜のボート」もとても美しかったです。
そしてPちゃん(鳳真由さん)もすてきでした。誠実さ、優しくて気が弱そうなところ、若くてハンサム、イエス! 年を取ってからの悲しい表情も似合っていますし、ロイヤルな風格もありました。(ごあいさつ、みりたんに似ちゃって可愛かったです。)

ルキーニは、宇月君のやんちゃな感じの動の演技もだいすきでした。花組ポーズをありがとう! 千秋楽も楽しく締めて頂きました。
だいもんはやっぱりトップさんをやってからだったので、もう目力と迫力が半端なかったなー。

ルドルフ役の3人ともみりたんとの相性はよかったですね。七海ひろきさん、 澄輝さやとさん、蒼羽りくさん。カイちゃんはもう姿だけで最高!(梅芸の配信の時は、最期のところでめっちゃカメラが引いてしまったのが残念でしたが!) 歌とお芝居は澄輝さんVがすきでした。 蒼羽さんの怯えた表情も印象的でした。

ゾフィーの純矢ちとせさん、冷酷さがよく出ていました。ポーで歌声が聴けなかった分、爆誕していて嬉しかった。頭がハートですね。コミカルな部分も見えて魅力的でした。

✜パパマックスは私にとって悠真倫さんしかいないくらいジャスト!なので、現役生登場が嬉しい。お茶目で自由なパパ。

マダム・ヴォルフの大月さゆさんの美しく怪しい感じ、すきー。脚線美もすごい。だいもんのルキーニとの並び、楽しかったな。

✜少年ルドルフの二人は元花組。みりたんにゆかりのあるカワイイ後輩さんたち。

✜たそ(天真みちるさん)がトートと握手するシーンがすきなんです。ヒャッといぶかしげな顔するところ。細かいところまでみなさん役を作っていらっしゃる。

リヒテンシュタインの芽吹さん、美しさに磨きがかかっていませんか。こっそりミルク風呂とパックしてるでしょ?

✜ゾフィーと取り巻きの男性陣の悪だくみシーンが楽しみなんですけど、特に大司教様の(みりたんの月組時代の先輩、綾月せりさん)「ちょっと」の言い方が可愛くって!

全体にガラコンと言っても、表情ひとつひとつに感情がこもってて素晴らしかった。みなさん、だいすきです!

関連 Special

最初DVDが発売されて、その後Blue-Rayの発売も決定されました。

DVD 3枚組 

  1. 公演初日!アニヴァーサリー25周年ver.全編収録
  2. ロングダイジェスト フルコスチューム’14花組・’16宙組・アニヴァーサリースペシャル
  3. アニヴァーサリー組Ver.【全5公演】のダイジェスト集

 ブックレット40p
 *宝塚アン エリザベート ガラコン25【中古】【DVD】


Blue-Ray 発売日 2022/2/11予定。

3バージョン。’14花・’16宙・スペシャルがキャトルレーヴで販売。
カーテンコールまでたっぷり入っています。

全編収録は嬉しいですね。DVDはメインキャストさん中心の編成でしたので、ずっと演じてこられたキャストさんの熱演が入ってないのが本当に勿体なかったので、よかった!

明日海さんは
’14年花組バージョン 4/24 17時公演 シシィ=花乃まりあV
スペシャルバージョン 5/5 13時公演 トート=望海風斗 シシィ=明日海りお
の2本に出演しています。


✜パンフレット *販売終了

 なんと美麗な最高のパンフレット! 
 お一人ずつのショットとインタビューが載ってる豪華な本です。
 明日海さんがこちらを斜めに見上げてる視線が刺さります。うっ!
 そして伏目の横顔の魔力もよくご存知なのですね! あうっ!
 
 そして通常パンフレットの他に「スペシャル版別冊」が途中で出現!
 ぼぉーっとしていたらあっという間に売り切れてしまいました。
 後ほど研音さんが販売して下さってほっ。
 
 スペシャル版だけの写真が満載です。 
 なんといっても、みりたんシシィに出逢ったしまった瞬間の衝撃が! とぅるん💛
 だいもんがトートを引き受けたことが本当に頼もしかったのでしょうね。
 
 望海さん×明日海さん×夢咲ねねさんの3人の同期対談も! ねねちゃんは月組下級生時代にロケットでウィンクしたりするお姉さん的なとこがあったとか。三人が小池先生に言われたグサッとくるダメ出しのお話なども。
 そういえば、みりたんがオーケストラで注目してしまう楽器って何かしら。

グッズ *販売終了
 
 こんなツィートもありましたね。この3人がつけているマスクなんて! 
 お洋服はスペシャル版の対談の時のものかな。 

*ちなみに 2014花組バージョンはこちら。

タカラヅカ・オン・デマンドでも見れます。ルドルフ:柚香光V(2022/1/31まで)

記事 Report


89期のお二人が、インスタやブログに写真をアップしてくれました。

✜七海ひろきさんInstagram ⇒ 

✜大月さゆさんBlog ⇒ 楽屋日記

この頃、みりおさんはTVの情報番組の露出が高く、よくエリザベートガラコンの映像が流れていましたね!

演目について


エリザベートは「トート」や黒天使以外の人間は、みな年を取っていきます。
エリザベートは少女から老女までの一生を演じる演目です。なので、それぞれの役を演じ切るところに最大の魅力があります。革命家も髭つけたりね!

トートは出逢った時は、この先この少女が皇后になることを予見してたわけではなく、「ただの少女のはずなのに」と歌っています。それでもどこか只者ではない何かを感じ取っていたのでしょうね。

皇太子ルドルフが「うたかたの恋」のルドルフであると知ったのは、後のことでした。史実はうたかたの心中に近いようですね。ルドルフの死後、エリザベートは生涯喪服で過ごしたそうです。

ラストシーンの白い服は、「私だけに」を歌っていた結婚したばかりの頃の彼女でしょうか。トートにとっては、誰よりも彼女が成長していく姿を見ることが実は楽しみだったのかもしれません。だからなかなか召喚しなかったのかしら。

ウィーン版では、トートのモデルはデビット・ボウイだったとか! ロックスター!


ふと思い返してみると、宝塚を一度は観てみたいと思ったきっかけがありました。

それは2019年夏のFNS歌謡祭。雪組が出演していました。
雪組とDA PUMPさんが「USA」で共演していて、なんて足の長いカッコイイ方たちなんだ!と。(彩風さん、彩凪さん、朝美さんですね!)

そして、山崎育三郎君とエリザベート「闇が広がる」を歌っていたトップさんが凄いカッコイイなと思ったんですね。望海風斗さんって言うんだなと。
だから誘われた時、雪組だったらあの方なのになって一瞬思ったんです。

だいもんから繋がったみりたんだったんだなー。
ありがとう! 89期の縁。そして「エリザベート」!

ガラコンDVD3枚組も全部拝見しました。やっぱりトート役の方々の圧倒されるオーラが凄い。そしてすべての役に意味があって、どの役も面白くて楽しい。

何度見ても、誰が演じるかでまったく違う魅力があって、本当に最高の演目。
口ずさめるほど繰り返し見ていますが、いつも新鮮な気持ちで観られます。

かつてのエリザベート、今、タカラヅカ・オン・デマンドで配信されています。みりたんもいっぱいです! 動画、全制覇したいなーと思っています。


読んでくださってありがとうございました。

オンデマンド#みりおさん祭り! タカラヅカ・オン・デマンド(動画配信)は今年で15周年。記念に「15周年▶超!動画配信祭!」が開催されています。 そして...

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また今、何度目かの公演中止が相次いでいますが
宝塚および演劇の火が消えないように、心から祈っています。